本館竣工100周年記念
綱町三井倶楽部の想い 100th Anniversary 未来への文化遺産とするために

 綱町三井倶楽部は、平成25年12月に本館竣工100周年を迎えました。当倶楽部本館は、大正2年に英国の著名な建築家ジョサイア・コンドルの設計により建設されたもので、明治・大正期を代表する西洋建築の傑作の一つといわれております。

 終戦後、一時米軍による接収の時期を経て、昭和28年に三井グループ各社の共同利用施設、綱町三井倶楽部として再出発し、会員各社の賓客接待や、結婚式等に利用されるようになり、今日にいたっております。

 時代と共に風格ある社交場、歴史を紡ぐ舞台として歩んできたこの歴史的建造物は、三井グループのみならず、わが国の文化財としても価値の大きいものであり、それを後世に残すことは私たちの重要な使命でもあります。そこで平成17年から18年にかけ、「オリジナルの復元と耐震性の向上」をコンセプトに、耐震・美観大改修を行いました。これが功を奏し、東日本大震災の影響を最小限に抑えられ、未来への文化遺産として残せたことは、幸運なことであり、また大いに誇りに思います。本館竣工100周年を機に、当倶楽部の文化的・歴史的意義が改めて認識されるとともに、さらにこの先100年、200年と三井グループの迎賓館として利用され続けることを願ってやみません。

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